THE WORLD IS NAKED

幻想を捨て いつもの眼 喧騒を抜け 感情を乗せる

2017-05

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

十月十八日



091011-226.jpg


   *

 父のあまりの言い様に二の句が継げず部屋を飛び出した。
一階へ降りる階段のわずか十段の間にしかしこのままでは
父の言に負かされた状況でありしかもそれを行動で認めて
いるのではと思い、自分に冷静になれと命じ水でも飲もうと
台所へ行こうとした。

   *

 時間が時間であり他の家人は既に眠り降りて来た階段は
元より廊下も真暗だった。その上寒い。しかしそこは生まれ
てからこの方暮らして来た家なので、何処に何が在るかは
見ずともわかる。そうして廊下の突き当たりへ向かい出した
時、真暗でなにも見えないはずの、階段の下にあたる部屋
に何かいつもと違うのを感じた。
感じた違和感の理由はそちらへ首を向けた瞬間すぐにわ
かった。
いつもは母が座っているミシンの前に髪の長い日本人形が
座っている。それ自体が発光しているかの如くはっきりと存
在を示していた。暗闇の中で。

ああ、こいつはまずい。そいつを見た刹那訳もなくそう思った。

   *



091011-236.jpg




コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

FC2Ad

プロフィール

七

Author:七
頭ん中はチケットレス
自由自在に飛べる
あてのない脳内トラベラー 
  

最近の記事

Flickr

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from chato7. Make your own badge here.

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。